SCENES REPORTシーンズレポート

<工事進捗レポート>シーンズ京都鴨川河原町

 

~当レポートでは、大阪ガス都市開発の担当者が自ら記事を作成し、お客さまへ「生の声」をお届けしています~

 

竣工レポート(4/25公開)

最終回として竣工レポートをお届けします。

専有部・共用部の最終クリーニングが完了し、約20か月の工期を経て無事に竣工を迎えました。

以下に各所について写真とともにご紹介します。

シーンズ京都鴨川河原町がご入居者様をはじめ、地域住民の方々から末永く愛される物件になることを心より願っております。

 

①外観

河原町通に面したレジデンスに相応しい、直線基調のスタイリッシュなファサードデザインです。

漆喰の壁といぶし銀の瓦をモチーフにした京都らしいモノトーンデザインを追及しております。化粧マリオンと縦格子は高さを際立たせ、スラブラインは庇のように各階を分節し、都市邸宅と伝統家屋の美を巧みに融合させております。

 

北西面外観(昼景)

 

西面外観(夕景)

 

②エントランスアプローチ

賑わいのある河原町通りから静謐な空間へと誘う半外部のエントランスアプローチです。

京の通り庭をイメージし、エントランスへ向かう先に本物件東側に位置する鴨川を彷彿とさせる瑞々しい質感で表現したアートを設えております。水流のような彫りと金属箔を用いた焼成ガラスアートです。

 

エントランスアプローチ

 

光壁

 

③エントランスホール

京の風情を感じながら寛げるエントランスホールです。

帰るたびにもてなしの心が伝わるよう、版築風の壁を基調に織物を営む京町家に用いられた糸屋格子と景石のある坪庭をあしらい、京都らしい和の寛ぎをもたらす空間となっております。

 

エントランスホール

 

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Vol.3

今回のレポートでは、現状の工事状況と「現場安全巡回」について写真とともにお届けします。

※「工事進捗報告会」イベントのレポートについてはこちらをご参照ください。

 

工事状況としては、現状も順調に進捗しております。

最上階のコンクリート打設が完了し、無事上棟(※)いたしました。

 

【※上棟とは】

木造住宅の建築において、家の最上部で屋根を支える“棟木(むなぎ)”と呼ばれる木材を取りつけることを指します。

木造軸組み工法における「上棟」

 

基本的に、木造軸組み工法以外に「上棟」という作業自体はありませんが、マンションのような鉄筋コンクリート構造の場合、柱や梁など基本的な骨組みが完成することを指し、一般的には最上階のコンクリート打設を上棟として扱っております。

 

外装工事も完了し足場が解体され、建物の外観が見られるようになりました。

いよいよ工事も残すところエントランスのみです。

 

西面外観

 

北西面外観

 

さて、昨年9月頃には大阪ガス都市開発と施工会社の双方における安全意識の共有と向上のため、2社合同で「現場安全巡回」を実施いたしました。

安全対策の意見交換会として、会社としての安全に対するこだわりや現場での取り組み、現場責任者の体験談などを話し合い、「安全」の視点で建設現場の巡視を行いました。

大阪ガス都市開発では、より安心・安全に配慮して皆さまに住まいをご提供できるよう、今後も活動を行ってまいります。

 

意見交換会の様子

 

建設現場巡視の様子

 

次回は、最終回として竣工レポートをお届けする予定です。

 

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シーンズ京都鴨川河原町

 

Vol.2

今回のレポートでは、現在進行中の内装工事について写真とともに解説します。

内装工事の大きな手順は以下の通りです。(サッシ・ガラス取り付け、セルフレベリング、断熱工事、ユニットバス設置、造作工事、キッチン設置、クロス貼り、フローリング貼り、木製建具吊り込み)

この一連の工程を最下階住戸の2階から最上階住戸の11階まで繰り返し行います。

 

①サッシ取り付け

まずは躯体工事であらかじめ開けておいた開口部に窓枠(サッシ)・ガラスを取り付けます。

 

サッシ取り付け完了状況

 

②セルフレベリング

次にセルフレベリングと呼ばれる作業で床を精度良く平滑に仕上げます。セルフレベリング材を流し込むのみのため、品質の安定性と工期の短縮が図れます。フローリングなどの床材の下地となり、後に木軸を建て込むので、床を平滑に仕上げることは重要です。

 

セルフレベリング完了状況

 

③断熱工事、ユニットバス搬入

次に断熱材の吹き付け工事を行います。写真(断熱材吹き付け完了状況)後方の壁に付着しているピンク色の部分が発泡ウレタンという断熱材です。その後、ユニットバスを設置します。

 

断熱材吹き付け完了状況

 

ユニットバス設置完了状況

 

④造作工事

次に間仕切り壁の芯となる木軸を建て込みます。その後、クロスの下地となる石膏ボードを木軸上に貼ります。クロスを綺麗に貼るためにパテ(ボード貼り写真 白色の塗り剤)と呼ばれる下地材でボードの継ぎ目などの凹凸を埋めます。

 

木軸建て込み完了状況

 

ボード貼り、パテ塗り完了状況

 

⑤キッチン設置、クロス貼り

次にキッチンを設置します。キッチン設置後にボード上に壁紙(クロス)を施工していきます。クロスの継ぎ目は目立たないようカッターで丁寧にまっすぐ切り取り、ローラーを使って入念に圧着します。クロス張りの後、照明器具やコンセント、スイッチ類の取り付けを行います。

 

キッチン設置、クロス貼り取り付け完了状況

 

⑥フローリング貼り、木製建具吊り込み

床暖房パネルやトイレを設置した後、フローリングを敷いていきます。

最後に扉をドア枠に吊り込んだら住戸の内装工事は完了です。

 

内装工事完了状況

 

次回は、大阪ガス都市開発と施工会社の2社による「現場安全巡回」、大阪ガス都市開発がご契約者さまに工事の進捗状況をお伝えする「工事進捗報告会」イベントについてお届けする予定です。

 

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Vol.1

今回のレポートでは、今まで行ってきた地業工事と基礎工事、そして現在進行中の躯体工事について写真とともに解説します。

工事は大きく分けて地業工事、基礎工事、躯体工事、内装工事、外装工事の順に行われます。

現在は地業工事、基礎工事が完了し、躯体工事、内装工事が進捗している状況です。

 

⑴地業工事

①縄張り

建築工事に先立ち、敷地に縄を張って、計画建物の正確な位置を確認することです。

設計図通りに工事を進めるため最初に行う非常に重要な作業となります。

 

縄張り検査の様子

 

②土留工事

地盤を掘削するにあたり、敷地周囲に一定の距離間でH鋼を埋め込んでH鋼の溝に横矢板を挟み(親杭横矢板土留め工法)、敷地をH鋼と横矢板で囲むことで周囲の土砂が崩れるのを防ぎます。

 

H鋼埋め込みの様子

 

③アースアンカー工事

PC鋼線(耐久性のある鉄のワイヤー)と楔で建物基礎と地中支持層を緊結させ(鉛直地盤アンカー工法)、建物の転倒防止を図ります。

 

PC鋼線挿入状況

 

④掘削工事

基礎工事を行うため、掘削機械を用いて敷地内の土を掘り、場外に搬出します。

 

地盤掘削状況

 

⑵基礎工事

①捨てコン、墨出し

掘削を終えると、基礎工事に移ります。

まずは基礎の土台として捨てコン(捨てコンクリート)を打設します。これは、コンクリートを流し込む型枠や鉄筋を正確に施工できる様に平滑な作業場を作る目的があります。その後、建物を建てるための基準となる線を印付ける墨出しを行います。

 

捨コン打設完了状況

 

墨出し完了状況

 

②基礎工事

構造躯体に合わせ 鉄筋を組み立てる配筋工事、コンクリートを整形に流し込むため鉄筋の周りに枠を組立てていく型枠工事を行い、コンクリートを打設していきます。

 

基礎配筋完了状況

 

基礎型枠建て込み完了状況

 

基礎コンクリート打設完了状況

 

シーンズのマンションでは、配筋時に以下の検査を受検し、すべての検査に合格してからコンクリートの打設工程に進みます 。

 

(1)施工者による自主検査

(2)設計監理者及び構造設計者の検査

(3)大阪ガス都市開発の検査

(4)第三者機関として日本建築センターの検査*¹

(5)確認検査機関、特定工程*²として日本ERIの検査

(6)住宅性能評価*³に係る日本ERIの検査

 

※1 第三者検査は基礎、3階床梁、9階床梁、11階床梁、住宅性能評価検査は基礎、2階床梁、10階床梁の検査となります。

 

※2 特定工程とは

行政が実施する中間検査に関して、行政が指定する工程を特定工程といいます。「基礎及び地中梁の配筋工事の工程」が指定されています。

 

※3 住宅性能評価とは

住宅性能表示制度とは平成12年「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づき良質な住宅を安心して取得できる市場を形成するためにつくられた制度であり、国に登録されている第三者機関が客観的に評価するものです。住宅性能評価は、設計図書を元に性能を評価する「設計住宅性能評価」と、その設計図書のとおり建設工事が行われたかを現場で検査等する「建設住宅性能評価」の2種類に分かれており、今回行った検査は「建設住宅性能評価」のうちの1つにあたります。

 

⑶躯体工事

大きな手順としては墨出し、柱壁配筋、型枠建て込み、梁・スラブ(床版)配筋、検査、コンクリート打設の順です。このサイクル工程を最下階の1階から最上階の11階まで繰り返し行います。

 

①墨出し

墨で通芯や柱壁などの必要な線をスラブの上に描きます。中心位置となる基準線を書き出す作業となるため、全ての工事の基準となる重要な工程になります。

 

墨出し測量状況

 

②柱壁配筋

構造図に記載されたとおりに柱壁の配筋を行います。建物の骨組みを鉄筋で組んでいくイメージです。

 

柱壁配筋完了状況

 

③型枠建て込み

柱壁、梁、スラブの順で型枠の組み立てを行います。鉄筋を挟んで型枠をつくり、そこにコンクリートを流し込んで柱や壁などを作っていきます。

 

梁スラブ型枠建て込み完了状況

 

④梁・スラブ配筋

梁の鉄筋を組立てたのちに、スラブの配筋を行います。配筋については⑶②柱壁配筋と同様です。

 

梁スラブ配筋完了状況

 

⑤配筋検査

コンクリート打設前に鉄筋が構造図通りに配置されているか検査を行います。詳細は⑵②基礎工事と同様です。

 

配筋検査状況写真

 

⑥コンクリート打設

全ての配筋検査に合格した後に、コンクリートを型枠の中に流し込みます。型枠の隅々まで隙間がないように下階スラブの天端から上階スラブの天端までコンクリートを充填させ、締固め作業を行います。

 

コンクリート打設完了状況

 

■ボイドスラブ工法■

本物件では、ボイドスラブ工法を採用しています。スラブ下側の鉄筋の上に「ボイド型枠」と呼ばれる部材(写真の白い部材)を設置してスラブ上側の鉄筋を配置した後、浮き止め金具で固定してコンクリートを流し込みます。ボイドスラブ工法の最大の特徴は、通常スラブよりも剛性が高く、スラブ全体が梁の役目を果たすことで、小梁をなくしても強度が保てるということです。その結果、部屋の中に小梁が突き出すことなく、すっきりとした天井にすることができます。また、優れた遮音性を持ち、上階の生活音や振動が下階に伝わりにくくなるなどの利点もあります。

 

ボイド型枠設置状況

 

次回は、内装工事についてお届けする予定です。

 

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