24年1月度から6月度の工事進捗状況をご報告します。
外装工事、外構工事が完了し、約20か月の工期を経て無事に竣工を迎えました。
以下に各所について写真とともにご紹介します。
シーンズ神崎川がご入居者様をはじめ、地域住民の方々から末永く愛される物件になることを願っております。
①外観
デザインコンセプトである「まちに潤いを与える邸宅」として妻壁、エレベーターシャフト、タワーパーキングの縦ラインは近くを流れる神崎川の水の流れをイメージしています。また、外壁色は周辺の街並みと調和するようにグレーを基調にしています。
北東面外観(昼景)
北東面外観(夕景)
南西面外観
②外構
約2,800㎡の敷地の南側と北東側には総合設計制度を利用した公開空地を確保し、約9,000本・30種類の木々や花々による豊かな緑地空間を計画しました。また、南側公開空地は健康遊具が設置されており、ご入居者様同士や地域住民の方々との交流を兼ねた「青空ジム」として利用できます。
※総合設計制度:500㎡以上の敷地で敷地内に一定割合以上の空地を有する建築物について、計画を総合的に判断して、敷地内に歩行者が日常自由に通行又は利用できる空地(公開空地)を設けるなどにより、市街地の環境の整備改善に資すると認められる場合に、特定行政庁の許可により、容積率制限や斜線制限、絶対高さ制限を緩和する制度。(国土交通省HPより引用)
南公開空地
南公開空地見下ろし
③エントランスアプローチ
北東側公開空地の豊かな木々からなる自然のゲートを進んでいくと、暖かく柔らかな光壁がご入居者様をお出迎えします。
エントランスアプローチ
風除室
④光壁
光壁は神崎川の水の流れをイメージした縦曲線のデザインが施されています。
光壁
⑤エントランスホール
エントランスホールは木目と石調タイルを基調とした、落ち着きのある空間を演出します。
また、ルーバーは45°に傾いていることで垂直方向は視線が抜け、水平方向は視線が遮られるように配慮しています。
エントランスホール
⑥ラウンジ
ラウンジは折り上げ天井の照明により暖かな雰囲気でリラックスできる空間を演出します。
ラウンジ(昼景)
ラウンジ(夕景)
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23年11月度から12月度の工事進捗状況をご報告します。
現在、躯体工事と並行して内装工事を進めています(躯体工事については前回のレポートをご参照ください)。内装工事の大きな手順としてはALC版・サッシ取り付け、セルフレベリング、断熱工事、ユニットバス搬入、造作工事、キッチン搬入、クロス貼り、フローリング貼り、木製建具吊り込みの順です。このサイクル工程を最下階の1階から最上階の14階まで繰り返し行います。以下に各工程について写真とともに解説します。
①ALC版・サッシ取り付け
まずは躯体工事であらかじめ開けておいた開口部(玄関側とバルコニー側)にALCの壁と窓枠(サッシ)を取り付けます。ALCとは軽量気泡コンクリートの略語で、吸音性や断熱性、施工性に優れた素材です。電気、ガス、水道などの設備線も配線・配管します。
ALC版・サッシ取り付け完了状況
②セルフレベリング
次にセルフレベリングと呼ばれる作業で床を精度良く仕上げます。セルフレベリング材を流し込むのみのため、品質の安定性と工期短縮が図れる工法です。後にフローリングなどの床材の下地となったり木軸を建て込むので、床をきれいに仕上げることは重要な工程になります。
セルフレベリング完了状況
③断熱工事、ユニットバス搬入
次に断熱材の吹付工事を行います。写真後方の壁に付着しているピンク色の部分が発泡ウレタンという断熱材です。その後、ユニットバスを搬入します。なお、写真右後方の床段差は床暖房パネルを設置する段差となっています。
断熱材吹き付け、ユニットバス搬入・組立完了状況
④造作工事
次に間仕切り壁の芯となる木軸を建て込みます。その後、クロスの下地となる石膏ボードを木軸上に貼ります。クロスを綺麗に貼るためにパテ(右写真 白色の塗り剤)と呼ばれる下地材でボードの継ぎ目などの凹凸を埋めます。
木軸建て込み完了状況
ボード貼り、パテ塗り完了状況
⑤キッチン搬入、クロス貼り
次にキッチンを搬入します。キッチン搬入後にボード上に壁紙(クロス)を施工していきます。クロスの継ぎ目は目立たないようカッターで丁寧にまっすぐ切り取り、ローラーを使って入念に圧着します。クロス張りの後、照明器具やコンセント、スイッチ類の取り付けを行います。
キッチン搬入、クロス貼り、照明器具類取り付け完了状況
⑥フローリング貼り、木製建具吊り込み
床暖房パネル(写真左)やトイレを設置した後、フローリングを敷いていきます。最後に扉をドア枠に吊り込んだら住戸の内装工事は完了となります。
床暖房パネル設置完了状況
フローリング貼り、木製建具吊り込み完了状況
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現在、躯体工事と並行して内装工事を進めています。
今回は躯体工事の中から、階段とバルコニー・共用廊下先端の部材に使われているPCa工法について解説します。
PCa工法とはプレキャスト鉄筋コンクリートの略語で、あらかじめ工場で一定範囲の鉄筋コンクリート部材を作り、積み木のように現場で組み立てる工法のことです。
特長としては現場作業が減ることによる工期の短縮と、工場生産による高い品質性を確保できることです。
PCa部材は現場で打設するコンクリートと組み合わせることで一体の躯体となります。
階段PCa部材 施工完了状況
階段PCa部材 施工中状況
鼻先(※)PCa部材(バルコニー側) 施工中状況
鼻先(※)PCa部材(バルコニー側) 施工完了状況
※鼻先:手摺取り付け部と側溝が一体となった部分
次回は、内装工事についてお届けする予定です。
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3月より躯体工事(建築物の主要構造部をつくる骨組みの工事)に着手しました。
大きな手順としては墨出し、柱壁配筋、型枠建て込み、梁・スラブ(床版)配筋、検査、コンクリート打設の順です。
このサイクル工程を最下階の1階から最上階の14階まで繰り返し行います。
8月時点では5階までのコンクリート打設が完了しております。以下に各工程について写真とともに解説します。
①墨出し
墨出しとは、通芯や柱壁などの必要な線をスラブの上に墨で描くことです。中心位置となる基準線を書き出す作業となるため、全ての工事の基準となる重要な工程になります。
セオドライト測量機による水平垂直角の測量状況
②柱壁配筋
構造図に記載されたとおりに柱壁の配筋を行います。建物の骨組みを鉄筋で組んでいくイメージです。
柱壁配筋完了状況
③型枠建て込み
柱壁、梁、スラブの順で型枠の組み立てを行います。鉄筋を挟んで型枠をつくり、そこにコンクリートを流し込んで柱や壁などを作っていきます。
梁スラブ型枠建て込み完了状況
④梁・スラブ配筋
梁の鉄筋を組立てたのちに、スラブの配筋を行います。配筋については②と同様です。
梁スラブ 配筋完了状況
■PRCスラブ工法■
本物件のスラブにはPRCスラブ工法(プレストレスト鉄筋コンクリートスラブ工法)を採用しています。スラブの上筋と下筋の間にPC鋼線と呼ばれる鋼材を設置します(写真緑色の管)。コンクリート打設後、専用のジャッキでPC鋼線を引っ張るとコンクリートスラブに強い圧縮応力が加わって上向きにつり上げる力が発生するため、スラブのたわみやひび割れによる変形を防ぐことができます。アンボンド工法の利点は工期の短縮と、小梁をなくせることによってすっきりとした天井にできることです。
PC鋼線配線完了状況
⑤配筋検査
コンクリート打設前には、鉄筋が構造図通りに配置されているか検査を行います。鉄筋の径(サイズ)、本数、間隔(ピッチ)、鉄筋相互のあき、かぶり厚さ、継手長さ、定着長さなどを調べます。
(1) 施工者による自主検査
(2) 第三者機関の検査(ERIソリューションに依頼)
(3) 確認検査機関、特定工程(※1)として日本建築センターの検査
(4) 住宅性能評価(※2)に係る、西日本住宅評価センターの検査
からなる配筋検査を受けて、コンクリート打設を行っております。
※1:特定工程とは
行政確認検査機関が実施する中間検査に関して、行政が指定する工程を特定工程といいます。「2階の床及びこれを支持する梁に鉄筋を配置する工事の工程」が指定されています。なお、中間検査は2階の梁・スラブ時のみではなく、基礎や最上階の梁・スラブ時も実施されます。
※2:住宅性能評価とは
住宅性能表示制度とは平成12年「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づき良質な住宅を安心して取得できる市場を形成するためにつくられた制度であり、国に登録されている第三者機関が客観的に評価するものです。住宅性能評価は、設計図書を元に性能を評価する「設計住宅性能評価」と、その設計図書のとおり建設工事が行われたかを現場で検査等する「建設住宅性能評価」の2種類に分かれており、今回行った検査は「建設住宅性能評価」のうちの1つにあたります。
西日本住宅評価センターによる配筋検査状況
⑥コンクリート打設
全ての配筋検査に合格した後に、コンクリートを型枠の中に流し込みます。型枠の隅々まで隙間がないように下階スラブの天端から上階スラブの天端までコンクリートを充填させ、締固め作業を行います。
コンクリート打設完了状況
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1月より根切工事(土を掘削すること)を着手しました。工事にあたりシートパイルというU字の細長い鋼製の板を地中に打ち込み、掘削中に周りの土が崩れないようにします。
シートパイル打設状況
基礎底レベルまで掘削完了後、杭頭処理を行います。杭頭処理はコンクリート杭上部に浮き上がった不純物の多い箇所を取り除くことで、コンクリート杭と基礎躯体を一体化するための重要な工程となります。
基礎工事の着手前には捨てコンクリートを打設します。これはコンクリートを流し込む型枠や鉄筋を正確に施工できるように平滑な作業面を作る目的があります。
捨てコンクリート打設後に基礎地中梁の配筋工事・型枠工事の順に施工していきます。
杭頭処理、捨てコンクリート打設状況
基礎地中梁の配筋工事
基礎地中梁の配筋工事・型枠工事完了後、コンクリート打設前に各種検査を受検します。
①施工者の自主検査
②設計監理者の検査
③大阪ガス都市開発(事業主)の検査
④第三者機関の検査(ERIソリューションに委託)
⑤確認検査機関の特定工程検査
⑥住宅性能評価機関の検査
第三者機関の検査状況
住宅性能機関の検査状況
基礎コンクリート打設完了後
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10月度から12月度の工事進捗をご報告します。
杭工事着手前に地縄張り検査を実施し、敷地内の建物の位置や建物の通り芯、計画レベルなどを確認しました。
↑地縄張り検査
↑敷地全景
正確な建物の位置が決まり、杭工事に施工に着手しました。
初めに試験杭の施工を行います。試験杭は本杭を施工するにあたって、管理値や管理基準を定めたり、施工機械の適合性、地盤状況、支持力等の確認調査をするために行う試験施工を指します。
杭は、地盤調査によって取得したボーリングデータを基に支持層を決めて設計を行っていますが、試験杭では杭の先端がこの支持層に到達しているかを確認します。
↑杭工事削状況
↑支持層の土質サンプル確認
支持層確認が完了すると、杭に使用する鉄筋かごの配筋検査行い、杭孔に建込んでいきます。
建込みが完了するとコンクリートを打設します。本杭の施工も同じ要領で順次打設していきます。
↑鉄筋かご配筋検査
↑杭鉄筋の重ね継手長さの確認状況
↑コンクリート打設
↑杭工事全景
杭工事は10月から12月末まで行い、約50mのコンクリート杭29本全数の打設が完了しました。
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