



都市開発を手掛ける企業として、社会に、地域に、そしてお客さまのためにできることはなにか。
そのひとつの答えが、「生物多様性への試み」。
2010年より、不動産開発に伴う緑地形成時には
「地域に合わせた植生の緑地を形成し、生き物のすみかを作る」
「可能な限り、地域性種苗の導入や絶滅危惧種の保全を図る」という考え方を導入し、
生物多様性保全活動の深化と、生活者が身近に「生物多様性」を知り、
体感できるための仕組み作りに継続して取り組んできました。
本取り組みは、生物多様性の3つの要素「遺伝子の多様性」・「種の多様性」・「生態系の多様性」を重要視し、
マンション、オフィスなどの開発においてこれらの保全に努める先進的な活動です。
立地ごとに、その地域の
自然環境から得られる種子を育てた
「地域性種苗」を植栽し、
遺伝子の多様性を保全しています。
(一部物件)
絶滅危惧植物を植栽し、
生育することで種の多様性を
保全しています。
(一部物件)
地域在来の樹種や草花など、
地域の植生に合わせた
生態系の多様性を保全しています。
Daigasグループでは、国際生物多様性年(2010年)に自然共生社会に貢献するため
「Daigasグループ生物多様性方針」を策定しました。
その方針のもと、不動産事業において、生活者が身近に「生物多様性」を知り、体感できる取り組みを進めるため、
2013年度より生物多様性の取り組みを浸透させるマニュアルを整備し継続的実践しています。
地域性種苗・絶滅危惧種植物の保全促進と、地域在来樹種の採用・外来種不採用などにより、
多様な生き物の存在を感じられる空間を創出しています。
地域の保全団体と連携し、入手が難しい地域性種苗を確保しています。
また、地域性種苗を用いる意義や地域の植生がわかるパネルを庭園に設置し、
地域の皆さまに生物多様性を身近に感じていただけるよう取り組んでいます。
兵庫県立 人と自然の博物館
「兵庫県立 人と自然の博物館」さま
「ジ・アーバネックス六甲道」など兵庫県下のマンションでは、『兵庫県立人と自然の博物館』さまと連携し、オカトラノオ、オトギリソウ、オミナエシなどの六甲山系に由来する地域性種苗を敷地内に植栽しています。
活動風景
「左京の自然を愛でるプロジェクト」さま
「ジ・アーバネックス京都松ヶ崎」では、京都市左京区において、シカの食害などにより絶滅の危機に瀕している植物の保存・育成を図る市民活動と連携しチマキザサを植栽に導入しています。
フジバカマの譲り受け
「株式会社京都放送(KBS京都)」さま
「KRP9号館」では平安時代に貴族の邸宅であった敷地の文化や歴史を受け継ぐことを意図し、源氏物語にも登場するフジバカマを植栽しています。
分譲マンション
集合住宅(分譲)2014年竣工
ジ・アーバネックス京都松ヶ崎
かつて祇園祭のお守りの粽(ちまき)などに使用されてきましたが、現在絶滅の危機に瀕している「チマキザサ」を導入しました。左京区役所、市民、京都大学研究チームなどにより構成する再生プロジェクトから初の、民間への苗移植により実現しました。
集合住宅(分譲)2016年竣工
ジ・アーバネックス神戸大倉山
敷地内の六甲山系の既存樹を最大限保存し、敷地を囲む大倉山公園と一体感のある庭園を形成。さらに地域性種苗を移植することで生物多様性に配慮しながら、四季の移ろいも楽しめる植栽としました。
賃貸マンション
集合住宅(賃貸)2012年竣工
アーバネックス神戸六甲
環境・地域との共生を目指したナチュラルメイドの邸宅を構築するため、『兵庫県立人と自然の博物館』と連携。六甲山系に由来する地域性種苗を敷地内に植栽し、希少種であるフジバカマを保全しています。
オフィスビル
オフィスビル(賃貸)2010年竣工
京都リサーチパーク KRP9号館
かつて平安貴族の邸宅が立地していた土地柄であったことから、当時の典雅な暮らしに思いを馳せ、「紅葉」「紫式部」「藤袴」など「源氏物語」に登場する在来種を中心に、実のなる樹木や季節ごとに花を咲かせる樹木を植栽し、小鳥のさえずりや虫の音が聞こえる環境をしつらえました。さらに屋上には菜園を設け、楽しみながら交流を深める”いのち”を感じ育てる空間を創出しています。
大阪ガス都市開発は
これからも人と自然が共存できる
より良い住まいづくりを実現していきます。