奥深き歴史を感じさせながら、未来へ輝きを紡ぐ。
洗練と風格を纏うデザイン。
外壁に用いる素材には吟味を重ね、落ち着いた色調で統一感を重視し、
柔らかな風合いと素材感を生かしたタイルで建築物としての造形美に都会的な「品」のある印象を与えた。
ファサードにはボーダー形状とヨロイ形状を組み合わせたタイルを用い、スタイリッシュでありながら重厚な雰囲気を演出した。
大阪城の趣を感じる石垣が深い寛ぎへといざなうエントランスアプローチ。石積みには美観と耐久性を備えた花崗岩(御影石)を用い、住まいの格を高めた。シラカシを中心に大阪在来の植種で彩られた外構とともに、誇りと潤いを感じる空間に仕上げた。
迎賓の空間となるエントランスホールには、流線形テクスチャーが特徴的なタイルを敷き詰めアクセントを創出。さらに豊臣時代の大坂を象徴する金箔瓦を想起させる、洋白や金色で装飾されたガラスの光壁を採用した。その先には、落ち着いた空間に趣きを添える吹抜の中庭を設え、屋内の空間と外にある自然の薫りを調和し、内と外の一体感を創造した。