WORKS分譲実績

シーンズ天王寺真田山

風情を宿す地、真田山に佇む
「わびさび」の私邸。

必要なラインだけを丁寧に際立たせる。

煩雑な印象を与える不規則な構成要素を無くし、
同じ要素を重ねる整然とした構成で上質感を演出。
バルコニー手摺は、グレーの半透明ガラスと
黒の横ルーバーの組み合わせで、
水平ラインが際立つシックで引き締まったデザインに。
形態制限の影響でバルコニーにクランクが生じたが、
これを左右対称とすることで形状を整えた。

沿道を彩る、地域に根差した
こだわりの植栽選定。

生物多様性を保全する取り組みの一環として、
シラカシなど地域に広く分布する樹種にこだわって選定。
さらに、大阪ガス保有地より、大阪固有の遺伝子をもつ
植物も導入している。
また、ツツジの中でも花付きの良いとされる
クルメツツジや秋に色づくイロハモミジなどを採用し、
花や葉色で季節感を演出した。

外部と内部を素材と視線で繋ぐ。

真田丸に程近い立地に因んで、
外構には大阪城の石垣と同じ小豆島産の野面石を採用。
壁には素材感のあるボーダータイルを採用し、
庇や床材等も含めて風除室まで引き込み、
外部から内部空間への連続性を表現。
また、風除室正面に光壁を設け、
外部からの視線も誘い、入居者を煌びやかに出迎える。

形と素材を整えた端正なエントランスホール。

木格子で緩やかに区切り、
空間を正形に整えたエントランスホール。
素材を厳選し、無駄な要素のない端正な空間とした。
飾りすぎず抑制を効かせた風格のある空気に、
艶やかな光壁が映える。

この地の歴史を物語る2つの光壁

桃山時代に立ち並んでいた往時の武家屋敷への
オマージュを込めた2つの光壁。
風除室の光壁は格子をモチーフにデザイン。
3枚のガラスを重ねた構造で、
見る角度により動きを感じられる。
ホール内の光壁は、厄除けの意味を持つ組子模様。
鮮やかなグラデーションカラーは利休の愛した
玉造清水をイメージし、
黄金の茶器と澄んだ茶の色合いを表現している。

担当者の声

今でこそ、再開発により周囲にマンションが増えてきておりますが、計画当初、敷地周囲は低層住宅中心の落ち着いた立地であり、これに負けない邸宅感が必要であると感じました。そこで、1フロア2邸、2方向扉エレベータや、プレミアムポーチなど、本マンションのチャームポイントを作りこみました。また、植栽帯を地域に由来する樹種で充実させるとともに、外からも見える位置に土地の歴史にちなんだ光壁を設けるなど、近隣に愛されるマンションになるよう意識しました。内外ともに必要な素材・要素を厳選したことによって、真田山の地にふさわしい、落ち着いた佇まいの一邸になったと自負しております。

技術本部 第2技術部 分譲建設グループ武田 浩樹

シーンズ天王寺真田山

所在地
大阪府大阪市天王寺区
総戸数
18戸
交通
OsakaMetro長堀鶴見緑地線「玉造」駅徒歩8分
竣工
2019年7月