京の中枢、四条烏丸。
この地の美しい誇りを纏う。
若宮通に面する「凛ノ邸」と、松原通に面する「彩ノ邸」。
「シーンズ京都四条烏丸」を構成する2つの住棟には、
共通のデザインコンセプト「MODERN&WOVEN」を設け、
「京町家の格子」や「京竹工芸」、「京つづら」といった
京都ならではの伝統的建築様式の構成や、
伝統工芸の作りこまれた繊細さをモチーフとしながら、
現代のモダンな感性を織り込んだ。
デザイン監修を手掛けたのは、
国内外で活躍する建築家・光井純氏が代表を務める
「光井純 アンド アソシエーツ建築設計事務所」。
大阪ガス都市開発「シーンズ」と初のコラボレーションとして、
この地にふさわしい邸宅の在り方を追求した。
ファサードの全面に、それぞれ異なる「角度」をつけた「ルーバー面格子」を採用。外の視線をさえぎりプライベート性を高めるとともに、眺める角度により異なる表情を魅せる。京町家の瓦をイメージさせる燻し調のカラーを基調に、風合い豊かなボーダータイルやアルミパネルなど素材感の異なるマテリアルを組み合わせ、他とは一線を画す個性を追求した。
凛ノ邸では、京都の伝統的な空間づくり「路地」を彷彿させるアプローチを抜けると、漆工芸作家・東端唯氏のアートと、伝統工芸「京からみ」の繊細なパターンを使用した光壁がもてなすエントランスホールへ。路地に差し込む太陽の光のように、間接照明からやさしい灯りが漏れ、オーナーをやすらぎの時へと誘う。
彩ノ邸では、エントランスアプローチを屋根のあるトンネル状の小径「辻子」をイメージしてデザイン。ぬくもり豊かな木調のルーバーが連なり、幻想的な光景を織りなす。エントランスホールの光壁には「村山木工」が手掛けた伝統工芸の組子細工をあしらい、繊細な陰影を描いた。