Vol.3(2026/6/30公開)

今回のレポートでは、躯体工事について写真とともに解説します。
躯体工事とは、建築物の主要構造部をつくる骨組みの工事のことです。
大きな手順としては墨出し、柱壁配筋、型枠建て込み、梁・スラブ(床版)配筋、検査、コンクリート打設の順です。このサイクル工程を最下階の1階から最上階の11階まで繰り返し行います。6月時点では南棟、東棟ともに9階までのコンクリート打設が完了しております。以下に各工程について写真とともに解説します。

①墨出し 墨出しとは、通芯や柱壁などの必要な線をスラブの上に墨で描くことです。中心位置となる基準線を書き出す作業となるため、全ての工事の基準となる重要な工程になります。

セオドライト測量機による水平垂直角の測量状況
(セオドライト測量機による水平垂直角の測量状況)

②柱壁配筋 構造図に記載されたとおりに柱壁の配筋を行います。建物の骨組みを鉄筋で組んでいくイメージです。

柱壁配筋完了状況
(柱壁配筋完了状況)

③型枠建て込み 柱壁、梁、スラブの順で型枠の組み立てを行います。鉄筋を挟んで型枠をつくり、そこにコンクリートを流し込んで柱や壁などを作っていきます。

梁スラブ型枠建て込み完了状況
(梁スラブ型枠建て込み完了状況)

④梁・スラブ配筋 梁の鉄筋を組立てたのちに、スラブの配筋を行います。配筋については②と同様です。

梁スラブ配筋完了状況
(梁スラブ配筋完了状況)

■PRCスラブ工法■ 本物件のスラブにはPRCスラブ工法(プレストレスト鉄筋コンクリートスラブ工法)を採用しています。スラブの上筋と下筋の間にPC鋼線と呼ばれる鋼材を設置します(写真緑色の管 )。コンクリート打設後、専用のジャッキでPC鋼線を引っ張るとコンクリートスラブに強い圧縮応力が加わって上向きにつり上げる力が発生するため、スラブのたわみやひび割れによる変形を防ぐことができます。PRCスラブ工法の利点は工期の短縮と、小梁をなくせることによってすっきりとした天井にできることです。

PC鋼線配線完了状況
(PC鋼線配線完了状況)

⑤配筋検査 コンクリート打設前には、鉄筋が構造図通りに配置されているか検査を行います。鉄筋の径(サイズ)、本数、間隔(ピッチ)、鉄筋相互のあき、かぶり厚さ、継手長さ、定着長さなどを調べます。(内容は前回レポートと同様)

西日本住宅評価センターによる配筋検査状況
(西日本住宅評価センターによる配筋検査状況)

⑥コンクリート打設 全ての配筋検査に合格した後に、コンクリートを型枠の中に流し込みます。型枠の隅々まで隙間がないように下階スラブの天端から上階スラブの天端までコンクリートを充填させ、締固め作業を行います。

コンクリート打設完了状況
(コンクリート打設完了状況)

次回は、内装工事についてお届けする予定です。

Vol.2(2025/11/28公開)

今回のレポートでは、10 月に完了した基礎工事について写真とともに解説します。
基礎工事とは、建物を支える土台躯体を作る工事のことです。

【基礎工事】

① レベルコンクリート打設、墨出し まずは基礎の土台としてレベルコンクリートを打設します。これは、コンクリートを流し込む型枠や鉄筋を正 確に施工できるように平滑な作業場を作る目的があります。その後、建物を建てるための基準となる線を印付ける墨出しを行います。具体的には、設計図に基づいてこれから施工する柱や壁、開口部等の位置や寸法を正確に書き写します。

レベルコンクリート打設、墨出し完了状況
(レベルコンクリート打設、墨出し完了状況)

② 鉄筋配筋、型枠建込、コンクリート打設 構造躯体に合わせ鉄筋を組み立てる配筋工事、コンクリートを整形に流し込むため鉄筋の周りに枠を組立てていく型枠工事を行い、コンクリートを打設していきます。その後基礎周囲に土砂を埋め戻し、シートパイル(鋼矢板)を引き抜きます。

基礎配筋完了状況
(基礎配筋完了状況 )
基礎型枠建込完了状況
(基礎型枠建込完了状況)
基礎コンクリート打設完了状況
(基礎コンクリート打設完了状況 )

シーンズのマンションでは、配筋時に以下の検査を受検し、すべての検査に合格してからコンクリートの打設工程に進みます。

(1)施工者による自主検査
(2)設計監理者の検査
(3)大阪ガス都市開発(事業主)の検査
(4)特定工程*¹に係る日本建築センター(確認検査機関)の検査
(5)住宅性能評価*2 に係る西日本住宅性能評価センター(確認検査機関)の検査

※1 特定工程とは 行政が実施する中間検査に関して、行政が指定する工程を特定工程といいます。「基礎の配筋工事の工程」「2階の床及びこれを支持する梁に鉄筋を配置する工事の工程」が指定されています。

※2 住宅性能評価とは 住宅性能表示制度とは平成 12 年「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づき良質な住宅を安心して取得できる市場を形成するためにつくられた制度であり、国に登録されている第三者機関が客観的に評価するものです。住宅性能評価は、設計図書を元に性能を評価する「設計住宅性能評価」と、その設計図書のとおり建設工事が行われたかを現場で検査等する「建設住宅性能評価」の2種類に分かれており、今回行った検査は「建設住宅性能評価」のうちの1つにあたります。

事業主配筋検査状況
(事業主配筋検査状況)

次回は、躯体工事についてお届けする予定です。

Vol.1(2025/9/2公開)

シーンズ関目高殿スクエアガーデンの工事が着工いたしました。
工事は大きく分けて地業工事、基礎工事、躯体工事、内装工事、外装工事の順に行われます。
今回のレポートでは現在進行中の地業工事について写真とともに解説します。

【地業工事】

①縄張り 建築工事に先立ち、敷地に縄を張って、計画建物の正確な位置を確認することです。
設計図通りに工事を進めるため最初に行う非常に重要な作業です。
以下の写真は縄張り完了後の様子の一例です。写真左下に見える木杭が、これから建物を建てる位置 の基準となります。

縄張り完了の様子
(縄張り完了の様子)

②杭工事 建物を支持する杭を打設します。
施工に先立って試験杭(本杭の1本目)を打設し、施工機械の適合性、地盤状況、支持力(建物を支える力)等の確認が取れたうえで順次杭を打設します。
以下の写真は試験杭施工の様子の一例です。杭を打設するに先立ち、地盤に孔を空けている状況です。

試験杭打設に伴う地盤削孔の様子
(試験杭打設に伴う地盤削孔の様子)

③土留工事 建物基礎部分の地盤を掘削するに先立って建物周囲にシートパイル(鋼矢板)を埋め込み、施工中に周囲の土砂が崩れるのを防ぎます。

シートパイル打ち込みの様子
(シートパイル打ち込みの様子)

④掘削工事 基礎工事を行うため、掘削機械を用いて敷地内の土を掘り、場外に搬出します。

地盤掘削完了の様子
(地盤掘削完了の様子)

次回は、基礎工事についてお届けする予定です。