今回のレポートでは、躯体工事について写真とともに解説します。
躯体工事とは、建築物の主要構造部をつくる骨組みの工事のことです。
大きな手順としては墨出し、柱壁配筋、型枠建て込み、梁・スラブ(床版)配筋、検査、コンクリート打設の順です。このサイクル工程を最下階の1階から最上階の11階まで繰り返し行います。6月時点では南棟、東棟ともに9階までのコンクリート打設が完了しております。以下に各工程について写真とともに解説します。
①墨出し 墨出しとは、通芯や柱壁などの必要な線をスラブの上に墨で描くことです。中心位置となる基準線を書き出す作業となるため、全ての工事の基準となる重要な工程になります。
②柱壁配筋 構造図に記載されたとおりに柱壁の配筋を行います。建物の骨組みを鉄筋で組んでいくイメージです。
③型枠建て込み 柱壁、梁、スラブの順で型枠の組み立てを行います。鉄筋を挟んで型枠をつくり、そこにコンクリートを流し込んで柱や壁などを作っていきます。
④梁・スラブ配筋 梁の鉄筋を組立てたのちに、スラブの配筋を行います。配筋については②と同様です。
■PRCスラブ工法■ 本物件のスラブにはPRCスラブ工法(プレストレスト鉄筋コンクリートスラブ工法)を採用しています。スラブの上筋と下筋の間にPC鋼線と呼ばれる鋼材を設置します(写真緑色の管 )。コンクリート打設後、専用のジャッキでPC鋼線を引っ張るとコンクリートスラブに強い圧縮応力が加わって上向きにつり上げる力が発生するため、スラブのたわみやひび割れによる変形を防ぐことができます。PRCスラブ工法の利点は工期の短縮と、小梁をなくせることによってすっきりとした天井にできることです。
⑤配筋検査 コンクリート打設前には、鉄筋が構造図通りに配置されているか検査を行います。鉄筋の径(サイズ)、本数、間隔(ピッチ)、鉄筋相互のあき、かぶり厚さ、継手長さ、定着長さなどを調べます。(内容は前回レポートと同様)
⑥コンクリート打設 全ての配筋検査に合格した後に、コンクリートを型枠の中に流し込みます。型枠の隅々まで隙間がないように下階スラブの天端から上階スラブの天端までコンクリートを充填させ、締固め作業を行います。
次回は、内装工事についてお届けする予定です。