Part.01

インテリア
コーディネート編

インテリア
コーディネーター
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推進担当

Crosstalkインテリア
コーディネート編

シーンズ担当者が、
シーンズの過去・現在・未来を
共創する方々と対談。
具体的な取り組みを振り返りながら、
シーンズならではの商品性をお伝えします。

大阪ガス都市開発シーンズ プロジェクト推進担当 柏木 直斗 | EMMA代表インテリアコーディネーター 後藤 麻子氏

01常に、シーンズらしいコーディネートを。

Q.まずは、後藤さんとシーンズのお付き合いのきっかけからお話いただけますか。

後藤

8年ほど前でしょうか。シーンズになる前の「ジ・アーバネックス京都二条」からのお付き合いです。本格的にプランにも関わり出したのが「ジ・アーバネックス京都三条通」、他にも「ジ・アーバネックス神戸山本通」にも携わらせていただきました。柏木さんとは「シーンズ大手前」からご一緒させていただいています。

柏木

後藤さんが以前の会社から独立されてからも、こうやって関係を続けられていることは本当に良かったと思います。

後藤

シーンズの仕事を続けたいけれど、独立した手前、それは難しいと諦めていました。でも大阪ガス都市開発さんが後押ししてくださったんです。それは一生忘れられないありがたいことで、これからもお役に立ちたいと思っています。

柏木

いつもシーンズらしさを理解してコーディネートしていただいているとすごく感じています。今やシーンズになくてはならない存在です。

後藤

ありがとうございます。シーンズのブランドイメージに合うよう、上質感や清潔感を大事にしています。ご購入されたお客様に快適に住んでいただけることが一番ですので、暮らしをイメージしやすいモデルルームをつくれるようメンバー皆で意識しています。

柏木

実際、モデルルームにご案内したお客様が、展示している家具を買いたいと仰られることも少なくないです。モデルルームを見て「快適に暮らせそう」と思っていただけるのはとても嬉しいことです。その度に、「後藤さんにやっていただいて良かったな」と感じます。

後藤氏

PROFILE

インテリアコーディネーター 
EMMA代表

後藤 麻子(ごとう・あさこ)

内装材専門商社、インテリアデザイン事務所を経て2020年独立。『訪れる人、住まう人に感動を与えるタイムレスで美しい空間』を理念にマンション・戸建住宅から、ホテル、店舗、オフィスなどの商業施設まで幅広いインテリアデザインを手がける。

02例えば、「シーンズサロン高槻」のモデルルームなら。

Q.では「シーンズサロン高槻」のモデルルームコーディネートのポイントについても
お聞かせいただけますか?

後藤

「共働きでの快適な住まい」をテーマに、全体の動線の良さにこだわりました。ホームランドリー(洗面室)には乾太くん(ガス衣類乾燥機)があり、そこからの動線上にファミリークロゼットを設けることで、家事の時短につなげています。

乾太くん(ガス衣類乾燥機)※「ホームランドリー」はリンナイ株式会社の登録商標です。
後藤

また、このモデルルームをつくり始めたのが、コロナのパンデミック直前だったので、テレワークスペースをいち早く採り入れられました。在宅時間が快適になるよう、テレワークスペースとリビング・ダイニングの間は扉を設けず、壁を連続させることで広く見せる工夫をしました。また、テレワークだけでなく、趣味を愉しめる空間をイメージし、ワークスペースの背面にはレコード機材やお酒を配しました。

リビング・ダイニングでは、広がりを見せるために、敢えてソファを通常とは逆の位置にセットしたり、テレビ背面のクローゼット部分をガラス張りにしているのもポイントです。ガラス張りのクローゼットは見せる収納とするため、造作家具にこだわりました。

在宅時間が増えることで、テレワークだけでなく趣味や娯楽、団らん、セルフケアなど、今までとは異なる時間の使い方が増えた方も多いと思います。そのような“豊かな時間”を表現したいと思いました。これらにとって重要な要素である広さや解放感は、家具のレイアウトや壁の素材によって大きく変えることが出来ることを感じて頂けたと思います。

左:リビング・ダイニング 右:テレワークスペース
柏木

見学をされた方からの評判も良いです。玄関や寝室などもこだわってコーディネートして頂きましたよね。

後藤

シューズインクローゼットの扉にはアートを飾って、収納扉に見えない工夫をしています。「シーンズサロン高槻」のモデルルームは長期にわたり様々な物件で使用される想定でしたので、タイムレスなイメージということで、時を超えて愛されてきたウイリアム・モリスの壁紙を主寝室に採用したり、隅々にこだわりました。

左:シューズインクローゼット 右:主寝室
柏木

リビング・ダイニングの壁には廃材やコーヒー豆のかすを再使用した壁材が使われているんですよね。サスティナブル素材として大手カフェチェーンでも使われている注目の素材を取り入れるなど、随所にこだわりを感じました。

Q.毎回魅力的なコーディネートをしてくださっていますが、
今回難しかった点などはありましたか?

後藤

最初は様々なプランを提案するので、回遊性を重視した2WAY玄関の案などもありましたが、お客様の快適な暮らしを想定しながら皆さんと会話して案を絞っていき、今回のプランになりました。その上で一番苦労したのはガラス張りのクローゼットでしょうか。繊細なデザインで難しい工事でしたが、無事にモデルルームが完成し、安心しました。

柏木

ガラス張りのクローゼットを実現できるメーカーを後藤さんが探してくださったんですよね。
後藤さんは毎回ゼネコンやたくさんの会社との調整をしながら、我々の意見に寄り添って理想のモデルルームをつくってくださる。それってすごく大変なことだと思います。安心してお任せできるから、またみんな後藤さんと仕事がしたくなるんですよね。

後藤

私自身、「コーディネーターは先生じゃない」いうことを教わってきました。作品をつくっているのではなく、円滑に販売が進むよう、お客様に引き渡された後に快適に住んで頂けるよう、こだわりに固執したりはせず、皆で同じ方向を向いてつくっていかないといけないということを守って仕事しています。

03シーンズは細部まで大切にしているブランド。

Q.後藤さんから見てシーンズのこだわりは、
どのようなところだと感じてらっしゃいますか。

後藤

今、建築費等が高騰していますが、シーンズは細かい部分のこだわりまで大切にしているブランドだと思います。下足扉1つとっても内側にスリッパなどを入れられたり、リビング・ダイニングにお掃除ロボット用スペースを設けていたり、「ラクアス※」の取り組みを通して常に暮らす人の便利さを考えていらっしゃる。私は外観には関わっていないのですが、外観デザインもきれいですよね。街中で見ても「あっ」って思います。

※LaQuAs(ラクアス):お客さまの声から得られた「気づき」をもとに、大阪ガス都市開発が各メーカーと共に住まいやすさを追求した商品を、一つひとつのマンションに合わせて提案し、充実の毎日をサポートするプロジェクト。

柏木

ありがたいですね。外観も内部の設備仕様もすごくこだわっています。建築費高騰を理由に細部への追求を無くしてしまったら、シーンズのアイデンティティも無くなってしまうので、今仰っていただいたように表現できているのなら嬉しいことです。

Q.最後に後藤さんからシーンズへメッセージをお願いします。

後藤

大阪ガス都市開発さんは、私服通勤をいち早く取り入れるなど時代に敏感なイメージがあるとともに、男女ともに産休・育休等を経て復帰される方も多い印象です。ずっと1社で頑張っておられるから、携わる物件に対する想いも強い。休暇中の生活の実感を持ってどんどんパワーアップして戻って来られて、提案とか使い勝手とかいろんな意見がさらに反映される。だからシーンズは一段と消費者目線を採り入れたブランドになっていっているように感じます。その一つ一つが「感動」につながると思いますので、今後も妥協のないものづくりを応援しています!

柏木

ありがとうございます。今や後藤さんは一緒にシーンズをつくっていくうえで重要な存在で、欠けてはいけないメンバー。ぜひまた一緒に仕事がしたいので、これからもよろしくお願いします。