アーバネックス梅田中崎町

コロナ禍という厳しい状況だからこそ生まれた、
様々な「新しい生活提案」の商品企画が詰まった注目のプロジェクト。

  • 2018 営業部 第1グループ / 賃貸・リーシング担当 重冨 智哉

    グループの管理会社と連携し、当社開発の賃貸マンションを高い入居率で安定稼働させている。本プロジェクトでも早期満室を達成。

  • 2019 賃貸事業部 第2開発部 / 開発担当 平田 七海

    新卒で入社し、賃貸マンションの開発業務を担当。商品企画から関わった物件が竣工するのは本プロジェクトが初。

コロナ禍での竣工。快適に在宅勤務が送れる、
新しい生活様式の賃貸マンションです

<重冨>
当社が展開している賃貸マンションシリーズ「Urbanex(アーバネックス)」は、最寄駅から原則徒歩5分以内の利便性高い立地、大阪ガスの主力商品である床暖房やミストカワックなど、賃貸マンションではグレードの高い設備を導入しています。アーバンアクティブな暮らしが可能なマンションブランドなので、私たちの部署ではより高賃料でのリーシングを目指しています。

「アーバネックス梅田中崎町」は2021年3月に竣工した賃貸マンションです。コロナ禍での竣工という背景もあり、快適に在宅勤務を行っていただけるように、NTT西日本が提供するフレッツ光を全室標準採用、ワークスペースの設置やIoT機器(スマートロックやスマート照明)の導入など、生活スタイルの変化に対応したマンションになっています。

建築計画は大枠のプランを決めた上でスタートしますが、今回は在宅勤務のニーズ急増を受け、平田さんの部署が中心となってプロジェクトを発足、急遽プランを変更した物件になります。

在宅勤務で求められる空間や設備ってどんなもの?
シミュレーションを重ねながら、商品企画を進めました

<平田>
入社したときには、すでに土地取得や基本設計が終わっており、私は実施設計から携わりました。主な業務は、商品企画・開発にかかる契約や申請業務、予算管理やプレスリリース作成などです。

一番の訴求ポイントは、新たなニーズに対応したワークスペースとIoT機器の導入です。テレワーク対応の賃貸マンションの前例がないので、例えばワークスペースにしても、どこをどうすれば最適なのか、どんなスタイルや機能が求められているのか、プロジェクトメンバーのみんなで、ああでもないこうでもないと議論を重ねました。実際に当社物件に住む社員からアンケートを取ったり、各自が自宅のリビングなどでシミュレーションしたり、カメラ映りにも配慮したデスクやPCの配置、他スペースとの接続や間仕切りなど、細かいポイントまで調整しました。

コロナ禍のもと、いかに申し込みを獲得できるか!?
賃料設定と募集計画に工夫を凝らしました

<重冨>
前述のとおり、関西の物件では当時テレワーク対応のスペースや機器を導入している賃貸マンションがなかったので、どの程度賃料に反映できるか判断しかねました。また、コロナの影響により、従業員の異動を見合わせたり時期をずらすなどが行われていましたが、本物件も人流の減少による入居率の低下が懸念されました。

そのような状況の中でも、確実な入居率と利益確保を目指すために、本物件では募集時期を3期に分け、状況を見極めながら賃料を段階的に上げていくというリーシング方法を選びました。

どのタイミングでどれくらいの賃料にするのがベストなのか、その見極めは難しかったですが、竣工前の1期募集時、立地やテレワーク対応の商品企画が予想以上に評価いただきました。2期も順調に申込を獲得し、最終3期ではかなりチャレンジングな賃料設定を行ったにもかかわらず、早期満室を達成しました。長期にわたるリーシングでしたが、社内の想像を上回る評価だったため、最後までモチベーションを高く持つことができたと思います。

一つひとつこだわり抜いた商品企画が実際に形になる感動と、
プロジェクトの成功を目指す一体感を経験しました

<平田>
住宅の商品開発に興味があって入社したこともあり、このプロジェクトで、自分たちが企画したものが実際に形になっていくことに感動しました。「こんな部屋なら住んでみたいな」「こんな便利な機能があったらうれしいよね」「ステイホームでみんなお料理するようになったから、広々としたキッチンがあれば喜ばれるのでは?」と、頭を悩ませながら一つひとつこだわり抜いた住宅です。つくった住まいをいかに魅力的に見せるかという観点で臨んだモデルルームの企画も楽しく、大変貴重な経験でした。特に印象に残っているのが、グッドデザイン賞への応募時に、入居者の気持ちになってシチュエーションを想定し、小物や備品を選び撮影を行ったことです。残念ながら受賞には至りませんでしたが、みんなで意見を出し合いながらの作業・撮影は、若手の意見もきちんと取り入れてくれる当社の良い風土だと実感しました。

今回はコロナ禍の真っただ中で、新しい生活に対応できる商品開発に取り組みましたが、この経験を糧に、今後もお客さまによりよい暮らしを提供できる住まいづくりをしていきたいと思います。